ダイエットに立ちはだかる「甘酸っぱい」罠

キャスラップでは、プログラムを開始する際に、飲食についての記録をお願いしています。

体重が増えてお困りの方の飲食記録には、共通してみられるいくつかの特徴がありますが、その中でも体重増加のもとになっている顕著なものを、今回も事例を挙げながら説明します。

事例① なかなか痩せない「パン食」の方

「朝は忙しいからパン食なんです」という方や、「お昼は仕事をしながら手軽に食べられるようパンにしている」という方を多く見かけます。

確かに、用意するのに時間がかからない事や手軽さもあって、おにぎりなどと同様に、日々の食生活にかなり浸透していると考えられます。

実際コンビニやスーパー、町のパン屋さんの商品棚には、ポピュラーな食パンからフランスパン、ロールパンに加えサンドイッチや総菜パン、菓子パンなど、様々な種類のパンが並んでいて、お店によっては24時間好きなタイミングで購入することができます。

では、体重が減らない方は一体どういったパンを好んで食べているのでしょうか?

そうです、主に「菓子パン」を食べているのです。

食事の記録を見ていると、「チョコパン」「クリームパン」「あんぱん」「コロネ」などが毎日ズラリと並んでいます。

もちろん、すべてのパンがダイエットに向かない訳ではありませんが、バターやジャムなどを塗ったりする分、米食より太りやすいと言われています。

しかし、これが菓子パンとなると話は別。使用している餡やクリームに含まれる砂糖、脂肪分の多さを考えると、体重の増加に大きな影響を及ぼすのは明白です。敢えて言うなら、「パン」ではなく「菓子」であると認識したほうが良いでしょう。

ダイエットが上手くいかない時には、食事の構成の中にこの「菓子パン」が入り込んでいないか一度確認し、もし食べることが定常化しているならば、直ぐに他の選択肢に変えていくことです。

事例② 健康習慣!?「野菜ジュース」

体重が減らなくてお困りの方に、「水を飲むくらいなら、健康のために野菜ジュースを飲みます」「野菜はそんなに食べていませんが、代わりに野菜ジュースはしっかり摂っています」という方が多く見られます。

確かに野菜にはビタミンや食物繊維がしっかり摂れるというメリットがありますが、野菜ジュースは、そんなに言うほど体に良いものなのでしょうか?

まず、野菜ジュースを作る工程を考えてみましょう。

スーパーやコンビニで売られている野菜ジュースには色々な種類の野菜が使用されていますが、産地不明なものが多いです。中には海外で加熱濃縮して輸入しているものもあります。さらに、口当たりをよくするためにミキサーで粉砕し、濾したり絞ったりして滑らかな飲み心地にされており、よりおいしく感じるように砂糖や果汁などで味も整えられています。

しかし、その過程で最も肝心な「食物繊維」と「ビタミン」はほぼ失われているといわれています。その代わりとして、実際に成分表示されているビタミンやカルシウム、ミネラルなどは、食品添加物で補われているものが多いようです。

このような製造過程を考えると、他の清涼飲料水と何ら変わりがないように見えます。

敢えて言うなら、「野菜」ではなくただの「ジュース」であると認識したほうが良いでしょう。

野菜を食べるメリットとしては、「しっかり噛み応えがあって、満腹感を高める」「血糖値の上昇を緩やかにしてくれる」「カロリーが低い」などがありますが、野菜ジュースには全くその効果が期待できません。むしろ飲むことで、かなりの野菜を摂っている気になり、糖質や脂を過剰にとってしまう悪循環に入っている方が多いのです。

ダイエットしている方で真剣に「体によさそう」な飲み物をお探しの方には、間違いなく「水」をお奨めします。

ネーミングではなく実質に目を向けよう

痩せなくてお困り方の多くは、菓子パンや野菜ジュースを「なんとなくダイエットには良くないかも」と解って口にしています。

確かに両者とも、甘くて酸っぱくて美味しいから、ついつい手を伸ばしてしまう気持ちも理解できます。

しかし、名称に「パン」・「野菜」とつく安心感で、免罪符を得たかの如く、習慣的に口にし続けてしまった結果が、あなたのダイエットの足枷となっていることに気付くべきです。

健康的に痩せたい時は、必ず商品の「ネーミング」ではなく「成分表示」をしっかり見て、考えてから購買する習慣をつけるようにしましょう。

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