知って驚く「日中の眠気」その理由

特徴的な症状について

肥満やダイエットでお悩みの方に、いつもお尋ねしていることがあります。

もし自分に思い当たる節があるという方は、要注意です。

【これまでに、下記のような経験をしたことはありますか?】

・よく「いびきがうるさい」と言われる

・日中に眠くなる

・「はぁはぁ」言いながら、夜中に目が覚める

・周りの人から「寝ている時に息が止まってるよ」と言われる

・日中知らないうちに寝落ちしている

いびきには、鼻づまりや疲労、飲酒、風邪などからくる一時的なものもありますが、睡眠時無呼吸を伴ういびきは非常に危険です。

日常的にいびきをかいていて、周囲から「騒音レベル」と指摘を受けているような方は、特に注意した方が良いでしょう。

睡眠時無呼吸とその原因

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まりかけたり、停止する状態が何度も繰り返される病気です。

呼吸が止まるたびに、脳が短い時間覚醒するので、眠りが浅くなってしまいます。

そのため、起床時の頭痛や日中の強い眠気、疲労感、記憶力や集中力の低下などの自覚症状があります。

呼吸の止まる原因は様々ですが、肥満による首周りの脂肪沈着、扁桃腺肥大、気道へ舌が落ち込む、鼻が曲がっている、舌が大きい、アデノイド肥大などが挙げられます。

睡眠時無呼吸で引き起こされるリスク

重症の睡眠時無呼吸は、死亡率を4倍上昇させるといわれるほど、寿命に影響を及ぼします。

  • 日中の眠気 → 居眠り運転等の労災の原因
  • 血液中の酸素不足 → 動脈硬化や不整脈の原因
  • 睡眠不足 → 代謝異常による生活習慣病リスクの上昇

実際に睡眠時無呼吸の方は、すでに高血圧、心臓病、脳卒中、糖尿病を合併していることも多いです。

突然のトラブルを未然に防ぐためにも、心当たりのある方は、早急に検査を受けましょう。

睡眠時無呼吸の検査と治療

【検査について】

検査方法は、機器を自宅へ持ち帰って寝ながら行える「簡易検査」と、医療機関に一泊して行う「精密検査」がありますので、循環器科や呼吸器科の設置がある医療機関を受診すると良いでしょう。

そして、もし睡眠時無呼吸であると診断された場合は、速やかに治療を開始しましょう。

【治療について】

治療方法には、症状を緩和させるもの(対症療法)と、原因を取り除くもの(根治療法)とがあり、いずれも個々の患者さんの状態に合わせて最適な治療方法が選択されます。

一概にどの治療方法が優れているということはなく、重症度や原因に応じた治療方法が適用されます。

【対症療法について】

寝ている間の無呼吸を防ぐために、気道に空気を送り続けて気道を開存させておくCPAP(シーパップ)療法というものがあります。

CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気を送り込む治療で、保険適応での治療が可能です。

重度の無呼吸と診断された方は、「命の危険」から身を守るためにも、早急に治療を開始しましょう。

【根治療法について】

原因がアデノイドや扁桃肥大などの場合は、摘出手術が有効な場合があります。

また顎の形状などの原因に対しては、歯科装具(マウスピース)で治療するケースもあります。

原因に応じて、耳鼻咽喉科や歯科を受診しましょう。

【肥満の改善・ダイエット】

睡眠時無呼吸症候群の7割近くは「気道閉塞」が原因と言われています。

その理由から、ダイエットで体重を減らし、首周りの脂肪を減らすことが出来れば、症状改善の可能性がかなり高まることが明らかになっています。

これまでカウンセリングでお会いしてきた無呼吸の方にも、CPAPを使いながら減量し、肥満が改善できたときには無呼吸も治っていたという方が多数いますので、症状のある方はぜひ速やかに減量への取り組みを開始しましょう。

とても大切な事

どのような病気でも「早期発見と早期治療」が大切です。 

症状がない、または軽いうちから体をチェックしておくことで、『気づいていない』病気の芽を見つけることができます。

しかし多忙な毎日などから、少しの症状だけでは病院に行かない方もいますが、症状が重症化してからでは手遅れになる事もあります。

もし、肥満や生活習慣病を有していて、「昼間にねむい」「疲れが取れない」「いびきがひどい」などのサインがあれば、早急に無呼吸の有無を確認してください。

そして、すぐにでも始められる「減量」について、正面から向き合ってください。

肥満を解消することは、睡眠時無呼吸の改善や予防だけでなく、その他の生活習慣病の症状改善、膝や腰への負担軽減など、身体にとって良いことがかなり増えてきます。

自身の未来の為にも、気付いたことを「放置」せず、「すぐ改善する」ように心がけましょう。

キャスラップでは、肥満やダイエットでお困りの方のご相談をお受けしております。

24時間メール受付も行っていますので、「気になっている」、「何とかしたい」とお考えの方はいつでも遠慮なくお問い合わせください。

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