知っておきたい!ダイエットと睡眠の深い関わり

睡眠、大事にしてますか?

睡眠は毎日とるものですが、寝るタイミングや時間などは人によって様々です。

肥満やダイエットでお悩みの方に話を伺うと、総じて睡眠時間が不規則だったり、不眠で日中眠くなったりと、睡眠に関するトラブルを抱えている方がとても多く見られます。

今回は多くの方が気になっている、ダイエットと睡眠の関係についてわかりやすく解説します。

睡眠不足がダイエットに及ぼす悪影響

肥満や体重増加の原因は、過食や運動不足以外に、睡眠の質や時間も大きく影響を及ぼすことが判っています。

まずは、その代表的な事例を紹介します。

食事が不規則になる

夜遅くまで起きていると、朝起きる時間が不安定になり、朝食を抜く事が多くなります。

朝食を抜くと身体が省エネモードに入り、カロリーを消費しにくくなったり、昼や夜の暴飲暴食や間食に繋がったりするので、当然ですが体重は増加しやすくなります。

成長ホルモンへの影響

成長ホルモンは「脂肪の分解を促進する」「筋肉や骨格を成長させる」などの働きのある、身体にとって大切なホルモンです。

眠っているときに多く分泌され、細胞の修復や疲れの回復のために働きます。

ダイエットだけでなくアンチエイジングにも欠かせない成長ホルモンですが、分泌が盛んになる深夜まで夜更かししていると、その恩恵が受けられないことになってしまいます。

食べ物を口にする機会が増える

夜更かし癖があり、睡眠時間が短い人は、長時間起きて活動している為、空腹を感じる機会が多くなります。

朝、昼、夕の食事に加え、間食や更には夜食までが習慣になっているという方も多く、体重が減らずにどんどん増え続けていくのも頷けます。

グレリンとレプチンの分泌量への影響

食欲のコントロールには、胃から分泌される「グレリン」と脂肪細胞から分泌される「レプチン」というホルモンが関係しています。

睡眠時間が短くなると、空腹感を促すグレリンの分泌量が増え、食欲を抑えるレプチンの分泌量が低下するため、過食を増進することになります。

しかも、レプチンは一定以上に体脂肪が蓄積しないようにエネルギー代謝をコントロールしているので、分泌が低下することにより、脂肪が増加することにつながります。

しっかりとした睡眠がダイエットにもたらす好影響

それではここから、睡眠がダイエットにもたらすメリットや効果などについて詳しく説明します。

生活のリズムが規則正しくなる

睡眠が安定すると、生活習慣に規則性ができます。

食事を規則正しく3食摂るようになるだけでも、肥満が解消できる人もいます。

不規則な生活や不摂生から太り始めたという方は、この機に睡眠について見直してみると良いでしょう。

肉体疲労の回復

しっかりとした睡眠は、心身ともに疲労を回復させます。

睡眠のリズムの中で、深い睡眠が得られるほど、体内の修復・回復を促す成長ホルモンが多く分泌され、体内での代謝活動が促進されます。

心身ともに元気に回復することで、活発に動くことが出来るようになり、健康的にエネルギーを消費することが出来ます。

ストレスや不安の軽減

充分な睡眠をとることで脳内の疲労を解消し、内分泌系のリズムを整えることで、ストレスの解消につながります。

ストレスによって発生するコルチゾールは過剰になると脳の海馬を委縮させ、過剰な不安感に襲われるなど抑うつ状態につながるリスクを持っています。

ストレスや不安が軽減されることで、ストレス食いなどの衝動的な暴飲暴食を減らす事ができ、体重増加リスクを軽減させることに繋がります。

体重増加の防止

しっかりと睡眠をとることで、「グレリン」と「レプチン」の2つのホルモンの分泌を適切にさせ、余分なカロリー摂取を防ぎ、身体の代謝を促進します。

また継続することにより、太りにくい体質づくりに役立ちます。

快適な睡眠で健康回復を

睡眠はただ身体や脳を休ませるだけでなく、日中の活動によって脳に入ってきた膨大な量の情報を整理・記憶したり、傷ついた細胞や老廃物を修復・処理する大切な時間です。

 どんなに優れた高性能のマシンでも、メンテナンスが悪ければその性能をフルに発揮することはできません。

それと同じように、「睡眠」つまりメンテナンスがうまくいっていない人の身体は、本来の力を十分に発揮することが難しくなってしまうのです。

人生の多くの時間を占める睡眠時間が快適であれば、その他の時間にもきっと良い影響を及ぼすに違いありません。

是非この機会に、自身の睡眠の環境や質に関心を持ってみてくださいね。

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